12日午前8時10分ごろ、千葉県市原市永吉で、「家がつぶれ、子どもが家具の下敷きになっている」と110番通報があった。千葉県警や県によると、竜巻とみられる強風で、損壊している家が数軒あり、子どもを含む複数のけが人が出ているという。
消防などによると、7人世帯の住宅1棟が全壊し、3歳と7歳の男子、8歳女子、23歳男性の4人が下敷きになったという。全員が救助され、いずれも軽傷。この家では77歳女性が自力で外に避難し、軽いけがとみられる。
現場は民家や畑が点在。横なぐりの雨の中、複数の民家の屋根や外壁が飛ばされ、家の中がむき出しになっている。民家の前の車庫はつぶれ、止まっていた車は数十メートル先に飛ばされて横転。近くの電柱も傾いていた。
自宅や車が被害にあった男性(60)は家にいる時、シャッターや壁に物がぶつかるような音がしたという。「一瞬、バリバリバリという音が続き、何が起こったんだろうと思った」。静かになった後、外に出ると、周りの家の屋根が飛ばされ、電柱が折れていた。「台風がまだ来ていないのにどうなっているんだろう。これからが心配だ」
60代男性の自宅では屋根が吹き飛び、窓ガラスが割れた。「寝ていたら突然ゴーというすごい音で目が覚めた。雨は降っておらず、突然だったのでびっくりした」(佐藤瑞季、福冨旅史、小木雄太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル